乳児保育

【初めて0歳児クラスの担任になる先生必見!】0歳児との関わり方のコツ~まずは発達段階を理解しよう!~

この記事で分かること

0歳児の発達段階と関わり方のポイントが分かる!

 

0歳児クラスの担任の先生で、「子どもとどう関わっていいかわからない…」

と悩んでいる先生はいませんか?

 

中には、初めて0歳児の担任の先生になる方もいらっしゃると思います。

言葉での意思疎通が難しく、体の発達も未熟な時期の子どもたちと関わるのは、不安も多いですよね。

 

私も1年目の時に0歳児クラスの担任を務めましたが、初めはどう関わったらいいのか分からずただ見守ることしかできませんでした。

 

そんな私が2年間0歳児クラスの担任を経験した私が学んだことは

0歳児の発達段階を理解し、そして子ども一人一人の月齢に合った関わり方をしていくことが0歳児と関わるうえで必要なスキルだということです。

 

0歳児は特に発達が著しい時期で、一人一人の個人差が大きい時期でもあるため、

子どもに合わせて関わり方を考える必要があります。

 

そこで今回は0歳児の月齢ごとの発達の特徴と関わり方のポイントを紹介したいと思います。

 

Contents

2~3ヶ月児

運動・身体的発達

・首が座る

・手や足を自由に動かす

・腹ばいになると頭を持ち上げようとする

・音に反応する

・動くものを目で追うようになる(追視)

関わり方とポイント

・無理のない程度に腹ばいにさせる。

腹ばいにさせる際は周りに危険なものがないか、確認すること!

・動くものを目で追うようになるので、モビールやオルゴールメリーなどを室内につるしたり玩具を見せたりすると◎

・手に握りやすい玩具を用意する。(ガラガラなど)

ガラガラは赤ちゃんが握るだけでなく、保育士がガラガラを振るだけでも赤ちゃんは目で追ったり音を楽しむことができます◎

・この時期の子どもたちはビニール袋のカシャカシャした音、口を鳴らす、震わせた音が好き!

・機嫌がよく、声を出していたり手足を動かしていたり1人遊びをしている時は見守ること。

見守ることとあやして関わることのバランスがポイント!

 

ポイント

ただ寝かせておくのではなく、あやしたり玩具を使ったりして積極的に遊ぼう!

 

4~6ヶ月頃

運動・身体的発達

・寝返りをする

・おもちゃに手を伸ばしてつかむ

・掴んだものを口に持っていき舐める

・両手でつかみ、持ちかえる

・手に玩具を持ち、振ったり打ち付けたりする

・お座りの姿勢ができるようになる

関わり方のポイント

・首が座ると視界が広がって、周囲のものに興味を示すようになるので、寝かせるだけでなく、抱っこしながら色々なものを見せてあげよう!

・寝返りの練習…足を交差させて介助したり、背中を支えながら体を回転させて寝返りの練習をしよう!

・後ろにクッションを置いたり、支えてあげたりしながらお座りの練習しよう!

膝の上に乗せて一緒に絵本を読むのも◎

動きが活発になるので、周囲に危険なものがないか確認すること。

・いろいろな素材や大きさの玩具で遊んでみよう!

玩具は故障等がないか、飲み込んでしまう大きさではないか、なめても大丈夫なものか、よく点検、確認すること。誤嚥や誤飲に注意。

 

ポイント

色々な姿勢や玩具を取り入れて遊ぼう!

 

7~10ヶ月頃

運動・身体的発達

・歯が生え始める

・おすわりが安定し、両手が使えるようになる

・ずりばい→ハイハイができるようになる

・つかまり立ち→伝い歩きをし始める

 

関わり方のポイント

・腹ばいの姿勢になった時は、前方におもちゃを置いたり移動させたりしてハイハイを促してみよう!

・マットや布団などを用意してスロープをつくり、ハイハイの練習をしてみよう!

室内を自由に動き回り始める時期なので、異物誤嚥の注意。

床にごみ等落ちてないか確認!

・この時期は両手が使えるようになり、手指機能の発達も活発になってくる時期。

ボールなどを放って遊んだり、「はいどうぞ」「ちょうだい」「ありがとう」といった物のやりとりを楽しんでみよう!

 

11ヶ月~1歳3ヶ月

運動・身体的発達

・ハイハイが活発になる

・つかまり立ち、伝い歩きが盛んになる

・歩き始める

 

関わり方のポイント

・ハイハイでたくさん遊べるように、広い場所を用意し、危険なものがないか確認すること。

・ハイハイで色々なところを上がったり登ったりできるようになるこの時期。

自分でやろうとする気持ちを大切に見守ろう。

バランスを崩したり、手をつき損ねたりする危険があるので、すぐに補助できる位置に保育士がつく。

・つかまり立ちや伝い歩きも始まるのもこの時期。

つかまり立ちの始めは、十分注意しながら見守る。

特に、足先だけで足底全体がついていないつかまり立ちには要注意。

・この時期は手のひらだけでなく、指先を上手に使えるようになってきます。

玩具の出し入れ等を楽しむ、指先を使った遊びを取り入れてみよう!

・ミルク缶(缶の中にボールを入れたり出したりする)

・無限ティッシュ(箱の中から繋がったハンカチが出てくる)

・マジックテープ(私の職場では布製絵本でマジックテープやチャックの仕掛けがある絵本がありました)

・シールはがし(大きめのタックシールなどがおすすめ)

 

1歳6ヶ月~2歳未満

運動・身体的発達

・ひとり歩きができるようになる

・走り始める

・置く、合わせる、重ねる、入れるといった定位置行動ができるようになる

 

関わり方のポイント

・手をつないで歩く練習をしてみよう!

走ることができるようになってくるが、まだ不安定なことも多いので転倒のないように注意して見守ること

・上記で説明した定位置行動を取れ入れた遊びで遊んでみよう!

・紙ちぎり(新聞紙などがおすすめ)

・紐通し

・ブロック

・積み木

・型はめパズル

 

まとめ

 

以上、0歳児の発達段階と関わり方のポイントを紹介しました。

同じ環境にいる0歳児クラスの子どもたちですが、こうやって見てみると月齢によって身体的発達の違いが大きいことが理解できたと思います。

 

0歳児の担任になったらどうすればいい?

・まずは発達段階を理解しよう!

・発達段階が理解できたら月齢に合った手遊びやふれあい遊び、言葉かけのコツなどを学んでいこう!

 

0歳児クラスの担任は、できることが増えていく瞬間が見られるので喜びが多いです。

立ったり歩いたり、初めてできた瞬間に立ち会える時は嬉しいものです。

日々子どもたちの保育を行う中で、子どもたちの成長を一緒に喜び、楽しんでくださいね。

 

ほいくま
ほいくま
0歳児成長を支えるうえで、大人の関わり方がとても重要なんだね!